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「それでもボクはやってない」以来、しばらくぶりの日本映画だが、やっぱりひどく落胆した。 画面が動くのだから、映画というのだ。 つまり、台詞で伝えるのではなく、動く画面で伝えるのが映画である。 にもかかわらず、この映画は画面が動かず、台詞だけが続いていく。
遠藤京子(小池栄子)は平凡だが、ちょっと暗い会社員である。 ある日、一家殺人を犯した坂口(豊川悦司)が、テレビに映される。 彼は一家3人を殺したあと、逮捕される瞬間をマスコミに報道させる。 それを見た遠藤は、突然に彼に思い入れ、興味をもつ。 彼女は各種の新聞を買い、彼の身辺を調べ始める。 すると、彼の生いたちや精神状況が、自分とそっくりであると思う。 それが彼への恋愛感情になり、裁判を傍聴したり、会社も辞めて拘置所の近くへと引っ越してくる。 遠藤は坂口と同じ境遇だからと、勝手に彼に思い入れ、 接吻が坂口とではなく、なぜ弁護士となのか、よく判らないが、それは問わないことにしよう。 女性の思いこんだら一直線を、描きたかったのかも知れないが、 容疑者の名前が坂口だったことも手伝って、 映画での主張を本当らしく見せるためには、 |
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