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これと言った話があるわけではないが、現代的な主題に従ってきっちりと作られた映画で、見応えがあった。 有名な俳優は、シャーリー・マクレーンとジュリエット・ルイスだけと言うのも、映画で大切なのは何なのか教えてくれる。 ロバート・ハーリング監督は何げに奥深いものを見せる。
1980年から映画は始まる。 1980年から始まるというのが、女性が人間存在の本質を問い始めたときであることを示している。 すでに女性の解放に、方向性がはっきりしてきた現代とは異なり、1980年にはまだ時代に煩悶する女性たちの原因ははっきりしていなかった。 1980年から現代までの一女性の晩年を通して、生きる意味を温かく訴えかける映画である。 上流階級のおばあさんオーロラ(シャーリー・マクレーン)は、娘のエマが死んでしまったので、三人の孫を育てている。 次男テディは子供ができたのに結婚しない。 オーロラを心配したメイドのロージー(マリオン・ロス)は、彼女をカウンセリングにつれていく。 近所に住む退役将軍ヘクターは、一時オーロラの恋人だったし、いまでもオーロラに関心があるが、彼女としては良き友達と言った心境。 しかし、ロージーの病を知った彼女は自分の家に強引に連れて帰る。 近所の知り合いの年寄りが死んだり、孫が結婚して曾孫が生まれたり、ごく普通の日常生活がすすむ。 オーロラも廻りの人に自分の人生を捧げ、廻りの人を幸せにするために、自分の人生を費やしてしまったと、悩んでいる。 本当に些細な話を丹念に積み上げて、オーロラの人生だって誰に人生だって、それぞれに意味のあるものだった、と映画は語る。 1996年のアメリカ映画 | |||||||||
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